
エアコンって「つけっぱなしの方が安い」って本当?こまめに消してる私、損してる感じするんだけど…



つけっぱなしが正解の時もあれば、こまめに切った方がいい時もあります!
最近よく話題になる「エアコンつけっぱなし節電」ですが、その効果は家の断熱性や外出時間など環境次第で変わってきます。
この記事では、家電製品アドバイザーの視点から「うちの場合は、どっちが得なの?」にズバリ答える内容をお届けします!
- つけっぱなし vs こまめにオフ、節電になるのはどっち?
- 外出時間・部屋の条件別に電気代がどう変わるか
- 今すぐできる!効果的なエアコン節電テク3選
Q1.夏エアコンをつけっぱなしにした方が節電?


結論:状況によっては本当でも「無条件に得」ではありません



エアコンって、つけっぱなしのほうが安いってウワサだけど…
そんな話を聞いたことがある人は多いと思います。実際、これは一部の条件では事実です。
でもそれは、「エアコンをこまめに消すより、つけっぱなしのほうが効率的な場合がある」という話であって、どんな家庭でも必ずお得、というわけではありません。



必ず「安くなる」とは言えないので注意しましょう
こんな環境はつけっぱなしがおすすめ!
エアコンは、室温を設定温度まで一気に下げるときに最も多く電力を使うという特性があります。
つまり、「冷えた部屋を維持する運転」よりも、「暑くなった部屋を最初に冷やすとき」のほうが電力消費が大きくなるんです。
とくに注意したいのが、外気温が36℃を超えるような真夏日や、すぐに室温が上がる部屋
こういった条件下では、外出中にエアコンを切ってしまうと、帰宅後に一気にフル稼働して電気代が高くなりがちです。


この特徴から「つけっぱなしの方がおすすめのケース」をまとめました👇
つけっぱなしがおすすめのケース
- 外気温が高い(36度以上)日中の使用
- 断熱性の低い住宅、締め切った部屋
- 短時間の外出(30分〜1時間程度)が多い生活



真夏日はちょっとお買い物に行ったり、子どもの送迎に出るくらいならつけっぱなしが良さそうだね!
「つけっぱなし運転」は、ちょっとした外出から部屋に帰ってきたときの快適性にも繋がりますので、状況に合わせて使うのがお得です。
家電のプロがよく見る「誤解あるある」



出かける前に慌ててエアコンを切る…
実はこれ、節電どころか逆効果になっていることもあるんです。
例えば、帰ってきた瞬間に「うわ、部屋むわっとしてる!」と感じてすぐに冷房を全開。でもそのタイミングって、エアコンにとっては最も電力を使う再起動の瞬間。
さらに、しばらく冷えないからといって設定温度を下げすぎたり、強風モードで一気に冷やそうとしたりすると、かえって無駄な電力を使ってしまうことに…。
こんな人は「つけっぱなし」のほうが節電になる
ここまで解説した内容を元に、どんな人には「つけっぱなし」がおすすめかまとめてみました。
つけっぱなしの方が節電になる条件 |
---|
日中、気温35℃超えの日が多い地域に住んでいる |
外出しても、30分〜2時間でまた戻ってくることが多い |
家に小さなお子さんやペットがいて、快適さを保ちたい |
木造・築年数の古い住宅などで、断熱が弱いと感じる |



状況に合わせてオフするか考えるね!
Q2. こまめに消すより安くなるのはどんなケース?


結論:2時間以上の外出や、断熱性が高い部屋では「こまめオフ」が効果的
エアコンをつけっぱなしにしていたほうがいいという話を聞いても、「それってどんな家でも?どんな時でも?」という疑問、ありますよね。
実は、外出時間が長い/断熱性が高い/気温がそこまで高くない──そんな条件では、エアコンをこまめにオフしたほうが節電になることもあります。
エアコンメーカー【ダイキン】が行った実験結果
- 日中(9:00~18:00):外気温が高いため、「つけっぱなし」の方が消費電力が少ない。ダイキンプロショップ-業務用エアコン総合情報サイト
- 夜間(18:00~23:00):外気温が下がるため、「こまめにオンオフ」の方が消費電力が少ない。
出典:ダイキンプロショップ「エアコンの電気代『つけっぱなし』と『こまめに入り切り』 冷房で節電なのはどちら?」ダイキンプロショップ-業務用エアコン総合情報サイト
この実験では、外出時間が長い場合や、外気温が低い時間帯では、エアコンをこまめにオフする方が節電になることが示されています。
外出時間ごとのシミュレーション(目安)
では具体的に「どのくらいの外出時間」ならこまめにオフしたほうが良いか?データからまとめてみました。
外出時間 | 推奨運転スタイル |
---|---|
〜30分 | つけっぱなしが効率的 |
30〜90分 | 部屋の構造次第(判断が分かれる) |
2時間以上 | 一度切った方が節電に◎ |
特に2時間以上の外出では、消して再起動した方が結果的に電気代が安くなりやすいです。



帰宅時の「ムワッ」とした不快感をなくしたいなら、タイマーや遠隔操作を活用しましょう!
快適&節電、どっちを優先する?部屋のタイプで使い方を変えよう
外出時間の他にも、部屋のタイプによってこまめに消したほうが良いケースがあります。
それぞれの部屋の「熱のこもりやすさ」と「冷えやすさ」に注目してみてください。
- 二重窓や遮熱カーテンで熱が入りにくい
- 日差しが少なく、室温が上がりにくい
- 最新エアコンで冷却スピードが速い



熱がこもりにくい家では、こまめに切っても再起動時の負荷が少ないため、節電しやすくなります。
- 窓が多く、日差しで室温がすぐ上がる
- 木造や築古物件など断熱性が低い
- ペットや小さい子どもがいて、常に快適な温度を保ちたい



室温が上がりやすい家では、一度冷えた空間をキープする方が結果的に電気代が抑えられることも。
Q3. つけっぱなしにする時間の目安は?


結論:目安は「30分以上」ただし部屋の条件によって変わります
「つけっぱなしが節電になるかどうか」は、外出時間の長さと部屋の構造によって大きく変わります。
なぜ「30分以上」が目安と言われるの?
エアコンは、電源を入れた直後に最も多くの電力を消費する性質があります。つまり、すでに冷えている部屋の温度をキープしている状態のほうが、こまめにオンオフを繰り返すよりも、消費電力を抑えやすいんです。
こんなケースは“つけっぱなし”が効率的
たとえば、外出時間が30〜90分程度で、かつ断熱性が低く、すぐに部屋が暑くなるような環境では、エアコンの再起動が何度も発生し、結果的に電気代がかさむこともあります。
- 「家に帰ってきたら、毎回むわっとしてる」
- 「エアコンを入れた直後、ゴォーッと音がしてフル稼働してる」
そんな方は、つけっぱなしのほうが効率的な可能性が高いです。
Q4. 電力使用量が多いのは「冷房」と「暖房」どっち?


結論:暖房の方が電力を食いやすい
冷房運転は、外温のエネルギーを利用するため、電力を有効に使える価値ある操作。 一方暖房は、外温との差が大きいにつれ、効率が落ちやすく、上昇がりすることが多い。
家庭用エアコンのカタログを見ると、冷房時は400W前後、暖房は1,000W超えるものも。 暖房については特に力を使うので、ストーブ、電池ヒーター、コンパクトコンローラーなど、他の暖房器との使い分けも選択肢になります。
Q5. エアコン節電のためにやっておくべき3つのこと


①フィルター清掃と風向き調整
フィルターにちりや歯こりがつまっていると、空気が思うように出なくなり、無駄に電池を食うことになります。 また、風向きを上手く調整することで、延々と座らなくても優しく部屋全体を凍やせることも。
②サーキュレーターとの併用
凍た冷気は重ため下に流れます。 そのため、大分は部屋上部にたまりがちですが、サーキュレーターを使うと精度よくまんべんな方向に振り切れます。 部屋全体に広く凍気を行き流らせることは、必ず電池セーブに繋がります。
③運転モードの活用
たとえば「自動」や「精緻」などの運転モードは、気温に応じて最適な凍出を調整してくれるので、こちらに設定するだけで自動的な節電が要望できます。
Q6. つけっぱなしに向いていない人・家の特徴は?


結論:つけっぱなしが“逆効果”になるケースもあるんです
つけっぱなしが節電になるケースもある一方で、すべての家庭に向いているわけではありません。
むしろ、環境やライフスタイルによっては「切ったほうが得」になるケースもあるんです。
- 外出時間が長く、家を空ける時間が3時間以上ある人
- 短時間の外出でも、部屋の温度が上がりにくい(断熱性が高い)
- 築年数は古いけれど、断熱リフォーム済みで冷気が逃げにくい家



なるほど〜…じゃあ、うちは“こまめ派”でいこうかな♪
Q7. 家電の専門家が教える、失敗しない節電ルール


「つけっぱなし or こまめオフ、うちにはどっちが合うんだろう?」
そう悩んでしまう方にこそ知ってほしいのが、プロが日常的に実践している“節電ルーティン”です。
難しいテクニックや特別な機材は不要。
ちょっとした工夫を習慣にするだけで、快適さを保ちながら電気代をムダなく抑えることができます。
専門家が実践する3つのルーティン
① 外出時:帰宅時間を予測して「つけっぱなし or オフ」を選ぶ
「ちょっとそこまで」のつもりが、実は90分オーバー…なんてことありませんか?
出かける前にざっくりでも帰宅時間をイメージしておくと、つけっぱなしorこまめオフ、どちらが節電になるか選びやすくなります。
これらをベースに、どの家庭も「うちなりのベスコンディション」を見つけて、無理な節電ではなく、気持ち良くコストを抑えることを目指せるはずです。
② 就寝時:タイマーで「節電」と「快眠」を両立させる



寝てる間ず〜っと冷房つけてると、朝起きたら寒すぎ!ってことないですか?



あるある!朝からどっと疲れてる感じ…
就寝中ずっとつけっぱなしにすると、電気代だけじゃなく睡眠の質も下がることも。
- 寝る1時間後に切タイマー
- 明け方30分前に入タイマーで「朝の暑さ対策」
この組み合わせなら、快眠+節電がどっちも叶います◎
③ 暖房シーズン:エアコン以外の暖房器具と賢く併用!
エアコンの暖房は冷房より電力消費が大きく、外気温が低い日ほどエネルギー効率が落ちがち。
そんな時は、電気毛布・こたつ・パネルヒーターなどの補助暖房が大活躍!
特に、「長時間いない部屋」や「足元だけ寒い」といった状況では、必要な場所だけ温める方が圧倒的にムダが少ないんです。
まとめ:エアコン節電術を家電のプロが解説!つけっぱなしは得か?
「つけっぱなしの方が節電になる」という話、実は一部の条件では本当です。
でも、それがすべての家庭に当てはまるわけではなくて──
ポイントは、「部屋の断熱性」「外出時間」「生活リズム」など、“うちの環境”に合わせて使い分けること!
- 外気温が高く、日差しが入りやすい
- 断熱性が低く、すぐに室温が上がる
- 外出時間が30分〜1時間など短め
- 2時間以上の外出が多い
- 断熱性が高く、冷えやすい部屋
- 夜間や気温が落ち着いた時間帯
また、タイマー活用や風向き調整、サーキュレーターの併用など、ちょっとした工夫でも大きな節電効果につながります。



💡節電は「我慢」じゃなくて、「ムリなく続けられる工夫」がカギ。
この記事が、あなたの“うちなりのベスコンディション”を見つけるヒントになればうれしいです!
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